ヤクルト食品工業では、品質管理課を中心とした「全社的な品質管理体制」を構築することで、 安全な製品をお客様に安心してお使いいただけることはもちろん、 お客様に満足していただける製品を提供し続けるためにこれからも努力してまいります。
即席めん・乾めん(そば除く)の生産工程は、完全自動化の生産ラインとなっており、 原料投入から製品箱詰めまで基本的に人の手の触れることのない設備となっています。 全ての製品および生産機器は基礎教育や専門技術の教育・訓練を受けた担当者によって管理されています。 また最新の検査機器を生産工程の随所に設置し、各担当者の専門技術研修などにより管理レベルのアップを図っています。
工場作業者は、専用の作業服・帽子・マスク・作業靴を着用し、規定の入室前チェックを行い、異物混入などを防止しています。 各工程では日常の清掃・洗浄の実施に加え、計画的に定期清掃・洗浄を行うことによって生産設備の衛生管理と維持管理の徹底を図っています。 さらにヤクルトグループの品質管理部門による定期的な環境調査・衛生調査や工場監査により、 衛生管理の維持・レベルアップを図っています。
製品特性に応じた各種工程検査方法に加え、弊社独自の検査方法によって工程管理を行っています。 特に乾めんについては、乾燥工程における水分管理が最も重要であるため、 瞬時に分析可能な水分測定器を導入し、 精度維持管理システムによる管理を行っています。 また各種カメラ・モニターを活用し、工程内での製品の不具合の集中監視を行い、 迅速な対応ができる工程管理体制を構築しています。
品質管理の専任スタッフが、製品ごとに定めた検査基準と製品規格に基づき、 最終的な製品の品質確認を行っており、厳しい検査をクリアしたものだけが製品として出荷されます。 原料の残留農薬試験や原料水の水質分析は、定期的に外部専門機関に依頼し、安全性を確保しています。
原材料の受入検査から製品ごとの製造条件や工程検査、製品検査および出荷状況について、記録・保管し、 製品とその情報について遡って追跡できる体制を構築しています。 また万一の品質トラブルなどの発生に備え、 原料から製品までの全工程に関わる情報を容易に収集できるよう事故を想定した 「トレーサビリティ訓練」を定期的に行い、常にレベルアップを図っています。
昨今、食品業界では異物混入が問題化し、安全・安心への要求が高まっています。 弊社でも更なる品質管理とともに外部からのフードテロ(悪意のある意図的な異物混入)から 食の安全を守るフードディフェンス(食品防御)強化のため、 本社工場と横武工場にカメラ(人の出入りや原材料の入出荷を確認できる)を設置しています。